英語全般

【英語】受動態と能動態の使い分けをわかりやすく例文と一緒に解説!

 

はじめに:受動態と能動態の基本

能動態とは?

能動態とは、主語が動作を行う形の文を指します。英語の基本的な文の構成が「主語 - 動詞 - 目的語」であることを考えると、この形が最も直感的であり、最も一般的に使用される文形です。

例: "John (主語) writes (動詞) a letter (目的語)." (ジョンが手紙を書く)

受動態とは?

受動態は、主語が動作の受け手になる形の文を指します。具体的には、「be動詞 + 過去分詞」の形を取ります。受動態は主語が動作を受けることを強調するため、または動作を行った者が不明、または無関係である場合によく使用されます。

例: "A letter (主語) is written (be動詞 + 過去分詞) by John."(手紙がジョンによって書かれる)

能動態と受動態との違い

能動態と受動態の主な違いは、それぞれが強調するポイントにあります。能動態は動作を行う主体を強調しますが、受動態は動作そのものやその結果を強調します。

能動態と受動態の使用場面

いつ能動態を使うべきか

能動態は以下のような場面で使用すると効果的です:

動作を行う主体が重要である場合
文章を直接的かつ明瞭に伝えたい場合
例: "The researcher (主語) conducted (動詞) the experiment (目的語)."(研究者が実験を行った)

いつ受動態を使うべきか

受動態は以下のような場面で使用します:

動作やその結果が重要である場合
動作主が不明、または無関係である場合
文章に一定の形式ばったりや客観性を持たせたい場合

例: "The experiment (主語) was conducted (be動詞 + 過去分詞)."(実験が行われた)

受動態が好まれるケース

受動態が特に好まれるのは科学的な文書や報告書などで、主語よりも行われた行為やその結果に焦点を当てたい場合です。また、動作主が不特定または重要ではない場合にも用いられます。

例: "A new method (主語) has been developed (be動詞 + 過去分詞) for cancer treatment."(新しい方法が癌治療のために開発された)

動作主を明確にしたい場合

逆に、動作主を強調したいとき、具体的な人物や組織を強調したいときは、能動態を使用します。これにより、誰が何をしたかを明確に伝えることができます。

例: "The medical team (主語) developed (動詞) a new method (目的語) for cancer treatment."(医療チームが癌治療のための新しい方法を開発した)

以上、能動態と受動態の使い分けは、強調したい情報や文脈によって決まることを覚えておいてください。それぞれ適切な場面で使いこなすことで、より効果的な英文作成が可能になります。

受動態の作り方と変形

受動態の作り方

受動態の基本形は、「be動詞 + 過去分詞」です。

例: "The book (主語) is read (be動詞 + 過去分詞) by me."(その本は私によって読まれる)

能動態から受動態への作り方手順
能動態から受動態に変える手順は以下の通りです:

能動態の目的語を受動態の主語にします。
適切な形のbe動詞を追加します(時制による)。
能動態の動詞を過去分詞に変えます。
必要に応じて、「by + 能動態の主語」を追加します。

例: "The teacher (主語) teaches (動詞) the students (目的語)." -> "The students (主語) are taught (be動詞 + 過去分詞) by the teacher." (教師が生徒を教える -> 生徒は教師に教えられる)

能動態から受動態への変換方法

前述した手順を具体的な例とともに再度紹介します。

能動態:"She (主語) loves (動詞) him (目的語)."
受動態:"He (主語) is loved (be動詞 + 過去分詞) by her."(彼女が彼を愛する -> 彼は彼女に愛される)

受動態から能動態への変換方法
受動態から能動態に変換するには、次の手順を逆に適用します。

例: "The cake (主語) was eaten (be動詞 + 過去分詞) by the child." -> "The child (主語) ate (動詞) the cake (目的語)." (ケーキが子供に食べられた -> 子供がケーキを食べた)

 

受動態の応用と特例

受動態の時制

受動態は各時制で使用可能です。be動詞の形を変えることで表現できます。

現在形:"The letter (主語) is written (be動詞 + 過去分詞) by him."(手紙が彼によって書かれる)
過去形:"The letter (主語) was written (be動詞 + 過去分詞) by him."(手紙が彼によって書かれた)
未来形:"The letter (主語) will be written (be動詞 + 過去分詞) by him."(手紙が彼によって書かれるだろう)

不定詞の受動態

不定詞の受動態は「to be + 過去分詞」の形で表現します。

例:"He expects to be promoted."(彼は昇進することを期待している)

動名詞の受動態

動名詞の受動態は「being + 過去分詞」の形をとります。

例:"Being praised feels good."(ほめられると気持ちがいい)

第3文型の受動態
第3文型(S+V+O)の受動態では、目的語を主語にし、「be + 過去分詞」の形で表現します。

例:"I (主語) broke (動詞) the window (目的語)." -> "The window was broken by me."(私が窓を壊した -> 窓は私に壊された)

第4文型の受動態
第4文型(S+V+IO+DO)の受動態では、間接目的語(IO)または直接目的語(DO)を主語にし、「be + 過去分詞」の形で表現します。

例:"She (主語) gave (動詞) him (間接目的語) a book (直接目的語)." -> "He was given a book by her." or "A book was given to him by her."(彼女が彼に本を与えた -> 彼は彼女に本を与えられた、または本は彼に彼女から与えられた)

第5文型の受動態
第5文型(S+V+C)の受動態では、補語を主語にし、「be + 過去分詞」の形で表現します。

例:"They (主語) made (動詞) him (補語) a captain." -> "He was made a captain by them."(彼らが彼をキャプテンにした -> 彼は彼らにキャプテンにされた)

受動態の過去分詞が形容詞化した表現

受動態の過去分詞は、しばしば形容詞として使用されます。この場合、動作や状態、結果を表すことが多いです。

例:"The window is broken."(窓は壊れている)

知覚動詞・使役動詞の受動態
知覚動詞(see, hear, feelなど)や使役動詞(make, let, haveなど)の受動態では、基本的に「be + 過去分詞」の形を取ります。ただし、特殊な使われ方もあります。

例:

知覚動詞:"The song can be heard from here."(その曲はここから聞こえる)
使役動詞:"He was made to apologize."(彼は謝らせられた)
しかし、一部の使役動詞やモーダル動詞(let, have, make, need, dareなど)は受動態にしないことが一般的です。

例:"You had better not let this opportunity pass."(この機会を逃すべきではない)では、「let」は受動態にはなりません。

これらのルールと特例を覚え、活用することで、より豊かで柔軟な英語表現が可能になります。以上が受動態の作り方と変形、そしてその応用と特例についての概説です。英語の理解と表現力を高めるために、これらのポイントを活用してください。

受動態の疑問文と特殊なケース

疑問文における受動態の使用も一般的です。基本的な形は "be + 過去分詞" ですが、疑問文では文頭に助動詞が来ます。例えば "The book was written by her." という文があったとき、これを疑問文にすると "Was the book written by her?" となります。

"Who" を用いた文では主語と目的語の位置が逆になるため、注意が必要です。例えば "Who wrote the book?" という疑問文を受動態にすると "By whom was the book written?" となります。しかし、この形は比較的堅苦しく、日常英語ではあまり用いられません。より自然な表現方法としては "Who was the book written by?" が挙げられます。

また、主語が不特定多数の場合や、"that" 節が目的語になっている場合も受動態の使い方が変わります。例えば "People say that he is a genius." の文は "It is said that he is a genius." と表すことができます。

英語学習のコツとおすすめ学習リソース

英語の受動態を効率よく勉強するためには、まず基本的な文法ルールを理解し、その後多くの例文を読んで実際の使用法を学ぶことが重要です。また、自分で文章を書き、受動態を使ってみることもおすすめします。

英語学習サービス「ENGLISHCOMPANY」や速読解力を育成するZ-NETSCHOOL学習塾など、適切な教材やリソースを使用することも大切です。これらのサービスを利用することで、学習効率を上げることが可能です。

また、英語学習においては丸暗記だけに頼らず、実際の文脈での使用法を理解することが重要です。さらに、「正しく聞き取る」ためのリスニングトレーニングも有効です。これらのスキルを総合的に身につけることで、英語の受動態の理解と使用がスムーズになります。

以上が受動態の疑問文と特殊なケース、そして英語学習のコツとおすすめ学習リソースについての説明です。これらの情報を元に、受動態の理解を深め、英語力を向上させてください。

まとめ:能動態と受動態の理解と適用

能動態と受動態は英語文法の基本中の基本であり、英語の理解と表現の幅を広げるためにはこれらの理解が欠かせません。

能動態と受動態の最大の違いは、情報の提示の仕方、つまり何を重視するかにあります。能動態は行為を行った主体(主語)を強調し、受動態は行為の対象(目的語)を強調します。例えば、能動態の "John (S) wrote (V) the book (O)." を受動態に書き換えると "The book (S) was written (V) by John (O)." となります。

能動態から受動態への書き換えは一見複雑に思えますが、手順を覚えることで容易になります。具体的には以下の通りです:

能動態の目的語を受動態の主語にする
受動態では "be動詞 + 過去分詞" の形を使う
能動態の主語を受動態では "by + 主語" の形で表す
以上を踏まえた上で、以下に受動態の具体的な例文を用いて理解を深めましょう:

The letter (S) was written (V) by Mary (O).(Maryが書いた手紙)
The cake (S) was eaten (V) by the children (O).(子供たちが食べたケーキ)
The picture (S) was painted (V) by a famous artist (O).(有名な画家が描いた絵)
受動態は情報の提示の仕方を変えるため、同じ事象でも異なる視点から表現できるという利点があります。また、主語が不明または重要ではない場合にも有用です。

このように、能動態と受動態はそれぞれ独自の役割と機能を持ち、適切に使い分けることで豊かな英語表現が可能になります。両者の理解と適用を深め、英語コミュニケーションの幅を広げてください。

【口コミ】アメリア(Amelia)の評判は?実際に体験した人の声などまとめてみた

-英語全般

© 2025 英語プレス Powered by AFFINGER5