自分の英語力が果たしてどのくらいなのか、普段はそれほど意識しないし別に知らなくても困らないという人もいるでしょう。
しかし、必要に迫られて英語力のテストを受ける必要が出てきたり、転職で有利になるように資格のひとつとして英語力をアピールしたいと思うようになるかもしれません。
転職だけでなく、もちろん就職やキャリアップのために、英語の資格を持っていることは強みになります。英語資格でよく知られているものに「TOEIC」がありますが、時間に余裕がない場合はなかなか受けに行くことができない人も多いでしょう。
また、会社の研修でTOEICを受けることになったけれど、どの程度の英語力が自分にあるのか、どのような弱点があるのかを事前に知りたい人もいるはずです。
そんな人におすすめなのが、英語のコミュニケーション能力を判定するテストの「CASEC(キャセック)」になります。
24時間いつでもどこからでもオンラインで受検することができるので、時間が取れなくて受験会場まで出向くことが難しい人でもOKです。
これまでに288万人以上もの人が受験しているという英語テストのCASECについて、口コミや評判を交えて紹介していきます。
CASEC(キャセック)はこんな英語テスト
CASEC(キャセック)は、株式会社教育測定研究所が開発し運営している、英語のコミュニケーション能力を判定するテストです。
400万人の回答により開発されたテスト理論がもとになっているシステムで、正確な測定が可能です。
個人の英語力に合わせてテスト問題が変化する、適応型のシステムなので受験者により試験の時間が代わりますが、平均すると40分から50分程度です。従来のペーパーテストと比較して、短時間でしかも正確に測定できるという特徴があります。
他社のテストでは会場まで出向いて受験しなければなりませんが、CASECはネットを使っったオンラインで場所関係なく好きなときにいつでも受験することができます。
コンピューターを利用した試験のため、終了後はすぐに結果を表示することができ、履歴を保存していつでも閲覧することが可能です。
CASECの点数だけでなくTOEICのスコアや英検級の目安も表示されるので、それらのテストを受験する前の、自分の弱点を知ることにも役立ちます。
ほかとは違うCASEC(キャセック)の特徴について
ほかとは違う注目すべきCASEC(キャセック)の特徴は、つぎのようなものがあります。
▪24時間365日いつでも受験可能
▪試験会場まで出向く必要がない
▪受験費用が安い
▪試験は約40分~50分
▪試験結果がすぐにわかる
試験会場での受験では、忙しかったり日程が合わないなどが問題となり、なかなか受けることができないこともあります。
しかし、CASECであればオンラインなので会場まで出向く必要がなく自宅や出先などどこからでも試験を受けることができます。
試験時間はTOEICの場合なら約120分程度かかりますが、CASECなら約40分~50分と比較的短時間で済みます。
また、TOEICの場合は試験結果が出るまでに早ければ17日かかりますが、CASECは試験が終わったら即座に結果がわかるので待つ必要がありません。
受験費用が安いのも魅力で、支払いもクレジットカード利用の場合はマイページから簡単に行うことができます。
CASEC(キャセック)はこんな人におすすめ
CASEC(キャセック)がおすすめなのは、つぎのような人です。
▪忙しいのでTOEICを受験する時間が取れない人
▪今日提出する履歴書でアピールできる資格が欲しい人
▪留学する前後で英語力がどれほど上がったかを知りたい人
▪英語のテストを受けたいが試験時間が長いのは不安な人
▪TOEICを受けるにあたり、自分の弱点を知っておきたい人
TOEICは年に10回試験が実施されますが、忙しかったりスケジュールの都合が悪いといった理由で受験が難しい場合もあるでしょう。
CASECなら会場までいかなくても、オンラインなので自宅にいながら受験することができます。出かける必要がないのですから、交通費も不要です。
試験時間も比較的短いので、長時間の試験が不安な人も安心して受験することができるでしょう。
また、結果も試験が終わればすぐにわかるので、今日提出する履歴書にも資格のひとつとして記載することができます。
留学前と後でどの程度英語力がアップしたのか、CASECならそれを手軽に知ることもできます。
CASECのスコアはTOEICのスコアに換算可能なので、TOEICの受験対策としてもCASECはおすすめです。
CASEC(キャセック)の料金について
個人でCASECをうけるケースでは、1回のテストに対してCASECチケットを1枚購入する形になります。
CASECチケットの料金は1枚3,667円(税込)です。
チケット購入の支払い方法は、クレジットカード(VISA・Master・JCB)か、コンビニのオンライン伝票で支払います。
申し込みの手続きをするにはCASECのマイページに移行、支払いが完了するとその場でチケットが追加されるので、すぐに受験することができます。
詳細は公式サイトでチェック↑↑↑

CASEC(キャセック)の受験方法、申し込み方法について
ここでは個人の受験でクレジットカードで支払う場合の、受験方法、申し込み方法について説明します。
手続きを開始する前に、まず「CASEC環境チェック」を行い問題ないことを確認しておきましょう。
1.マイページにログインする
CASEC公式サイトの「個人で受験する」ボタンをクリックし、「新規登録・マイページにログイン」ボタンをクリックします。
初めての受験なら新規登録を行いますが、年齢確認があり14歳以下なら保護者と一緒に登録する必要があります。
2.チケットを購入する
マイページにログインしたら、「チケットを購入する」ボタンをクリックし、支払い方法でクレジットカードを選択します。
3.受験料を支払う
クレジットカード(VISA・Master・JCB)で支払いの手続きを行い「チケットを購入する」ボタンをクリックし、チケット購入数を確認します。確認し間違いなければ「メインメニューへ」ボタンをクリックします。
4.受験開始
マイページの「受験する」ボタンをクリックし、チケットの利用について確認します。問題なければ「受験する」ボタンをクリックし、受験中の注意を確認し「受験開始」ボタンをクリックし受験がスタートします。
5.受験終了
受験が終了するとスコアが表示されます。

他にコンビニ払いも可能です。
大まかな流れとしては、コンビニ払いを選択後に振り込み票をプリントアウトします。
その用紙を持ってコンビニで支払うと、1日以内に「CASECチケットキーのお知らせ」メールが届き、そのCASECチケットキーの情報を入力することでテストが受けられるようになります。
CASEC(キャセック)の対策は?
CASEC(キャセック)を受験するにあたり、何か特別な対策はあるのでしょうか?
基本的に他のTOEICなどと対策方法は変わらないとは思います。
CASECの出題は大きく4つの分野に分かれています。
- 語彙力
- 表現の知識
- 状況の大意を理解する能力(リスニング)
- 具体的な情報の聞き取り能力(リスニング
上の二つは空所を補充する形式で4肢択一、それぞれ16問で配点は250点です。
語彙力の方が1問60秒で、表現の知識は1問90秒で解答しなくてはいけません。
3つ目の大意把握力も4肢択一で、こちらは17問で配点は250点で60秒での解答必須となっています。
4つ目の具体情報の聞き取り能力に関してだけ解答がディクテーションという形になり、タイピングで聞き取った英語を入力することになります。
問題数は11問で配点250点、解答時間は120秒です。
他の英語の試験と違う点としてタイピングをする箇所があるというところでしょうか。
120秒とある程度余裕のある時間設定ですが、人によっては短いと感じるかもしれないので、タイピングの練習をしておくのが他には対策の一つと言えるかもしれません。
また長文読解がない分、気軽に臨めるとは思いますが、語彙力、慣用句の知識、基本的に文法のおさらいなどがCASEC対策としては有効ではないでしょうか。
CASECに特化した参考書のようなものはほとんど見当たらないので、受験英語やTOEIC対策とそこまで変わらない勉強法で問題はないと思います。
CASECの特徴として、正解すると少し難易度のあがる問題へ、間違えると少しやさしい問題に移行するという特殊なシステムがとられています。
なのでポイントとしては、自分でクリックした後に「あっ、今の間違えた!」と自分自身で誤答に気づいた場合に、慌てないことです。
連続してミスをしてしまうとスコアが下がってしまう結果となるので、一問ごとにサラっと切り替えて解答していく潔さのようなものが結果として高スコアにつながるのではないでしょうか。
問題集などがないので、代わりにTOEICの例えばPart2の応答問題、Part3の会話問題、Part5の穴埋め問題などを参考にするといいかもしれません。
英語を勉強していく中で、将来的にTOEICを受けておいて損はないので、最終目標をTOEICでの高得点に設定してそのプロセスとしてCASECを受けるという感じがベストな気はします。
YouTubeにリスニングのテストを体験できるものは結構あがっているので、少しづつでもいいのでこなしていくことをおすすめします。
また語彙力、慣用句に関してはこれもTIOEICや英検などの参考書を買って、ひたすら暗記していく、これしか方法はないのですが、記憶力のコツなどをこれまた動画などを参考に実践していくといいかもしれません。
記憶という観点からだけ言えば、受験に勝ち上がっていった人たちのやり方が説得力があると思います。
基本はひたすら反復しかないと思いますが、社会人になって単語帳をめくっていくというのも新鮮な気持ちになれるのではないでしょうか。
中くらいの目標として、語彙数を現在の約6000から約8000まで増やせたら、英検準一級を受ける。ってのはどうだろう🤔
CASEC800(TOEIC880相当)も目指すけど、CASECは対策のしようがないのでしんどいのです😇— りほ (@hhhhrrrr21) April 25, 2021
試験では数値化が難しい会話力も、実際英語の語彙力があれば文法は滅茶苦茶でもなんとかなるというものです。
詳細は公式サイトでチェック↑↑↑

また実際のテストの様子を録画してYouTubeにあげている人もいるので、流れを把握する上では参考になると思います。
CASEC(キャセック)の口コミや評判は?
CASEC(キャセック)の口コミや評判を要約すると以下のような感じになります。
CASEC(キャセック)の口コミ要約(良い口コミ)
CASEC(キャセック)の口コミ要約(悪い口コミ)
最近、英語力のテストを受けてなかったので、自宅で受けられるCASEC受けてみた
ギリギリAAでしたが、やっぱり語彙、表現の弱さが目立つのと、リスニングは後半の少しクセの強い話し方の人に完全にやられてしまいました
もっとネイティブだけでなく色々な非ネイティブの国の人と話し慣れなければ... pic.twitter.com/LYTSFRUXQy
— Dictlish りよ 🇺🇸発音講師 (@dictlish_riyo) October 30, 2022

今後こういう大学が増えていくのかも。
駒澤大学 2019.02.11
「本学に入学予定の新入生の皆さんは、英語能力判定テスト(以下CASEC)を入学前に必ず受験してください」https://t.co/sN8TtUQWLV— これでも大学職員 (@koredemo) February 11, 2019

まず気軽に今の自分の英語力の立ち位置がどこかを知る目安として、何も対策をとらずに受けてみるというのもアリだとは思います。